ハリー・ポッターを聞き取れない英会話講師
先日、とあるフィリピン人と話をする機会がありました。
彼は英会話講師をしていて、当然ながら英語ペラペラです。
彼の話で興味深かったのは、映画のハリー・ポッターを見てもよく聞き取れないと言っていたことです。
英語ペラペラの英会話講師がハリー・ポッターを聞き取れないって、どういうこと?
そう思うかもしれませんね。
でも、こうしたことはよくあります。
これは彼の英語力が低いということではなく、言葉を知っているかどうかの問題なんですね。
ハリー・ポッターのようなファンタジー映画には、普通に生活をしていたら出会うことのない言葉がたくだん出てきます。
イギリスやアメリカなどで育った子供であれば、テレビや本/絵本を通じて
そういう言葉に出会う機会がたくさんあります。
でも、フィリピンだと、そういう機会が少ないのかもしれません。
たとえば、私たちでも「ホビット」という言葉を聞いてスッと理解できるのは、
ロード・オブ・ザ・リングを見ているとか、そっち系の知識のある人に限られるでしょう。
知らない言葉は聞き取れない(理解できない)ので、映画を見ていて知らない言葉が次々と出てきたら、まったく聞き取れないということになるのです。
リスニングを練習しているけれど洋画や海外ドラマをぜんぜん聞き取れない
という人がいます。
もし、あなたがそうなら、聞き取れない原因はリスニングスキルではなく、言葉を知らないことかもしれませんね。
その場合は、刑事ものなら刑事ものでよく使われる言葉、法律ものなら法律の言葉、というように、そのジャンルの言葉を覚えることで、かなり聞き取れるようになる可能性があります。